第五部 日本海 参

Posted at 07/08/22 Comment(0)» Trackback(0)»

九州へ近づくにしたがい
だんだん雲が多くなり
風も吹いてきました

すこし心配になってきました
「ヤタクンこのまま飛んでていいの」と
喜八はすこし落ち着きません

「うんもう少し先に
対馬と言う大きな島があるんだ
そこの島に行った事があるから
そこまで行ってみましょう」

豊前(ぶぜん)筑前(ちくぜん)を過ぎ
日本海に浮かぶ壱岐(いき)

玄界灘もすこしうねりが出てきて
白い波が岸にぶつかると
白いしぶきになってきました

喜八も必死にヤタクンの首に
しがみつくようになってきました

ヤタクンは「喜八くんもう少しだからね心配しないで」と
喜八を励まして飛び続けました

まずいことに対馬海峡は
もう台風と同じ大粒の雨も落ちて来ました

喜八はそうだ宮司様から預かった
お手紙は大丈夫か心配になって来ました

「ヤタクンお手紙大丈夫かな」

ヤタクンは
「大丈夫大丈夫油紙で包んであるから
濡れやぁしないよ」と教えてくれました

それでも心配な喜八は
懐の中にしまいました

「もう少しで対馬だからね
シッカリトつかまっていてね」と
ヤタクンが言った時
横からとっても強い風にあおられ
さすがなヤタクンもバランスをくずした

その瞬間

喜八は大しけの海の中へと
落ちていってしまいました

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